オンデザインの暮らし

オンデザインの日々や、暮らしの中での発見 を紹介しています

土塗りワークショップ(2009/07/01〜08/12)


(前回の続き)


躯体むき出しで廃墟のようにも見える状態でオープンした六本木農園は、
農家から届く野菜たちが最も自然に捉えられる空間である必要がありました。
そこで「農家にとって土が財産である」という言葉から、床壁天井に
土を塗って仕上げることを考え、久住有生左官にその施工を依頼しました。


さらに、工事前に検討を進めていく中で、左官職人だけでなく、東京に出てきている
農家のこせがれを含めた一般の希望者を募り、ワークショップ形式で塗ることになりました。



7月頭より土塗り左官工事が始まり、平日は左官職人の手によって、週末は職人指導のもと
一般向けに土塗りワークショップを行い、地階から仕上げが進んでいきました。





久住さんより直接指導中。とてもあざやかなコテさばきでした。





同じ壁に何度も土が重ね塗りされていきます。



職人さんによる版築工事。


こちらはワークショップ中に撮ったビデオです。
ものすごい勢いで土が塗られていきます。


このワークショップ参加者は「壁主」と呼ばれています。
壁主のみなさんは、土を塗ってこの建物に自らの手による痕跡を残すことで、
普通の店舗では得ることのできない実体を伴った
ある種の共有感覚を得ることができたのではないか、と思っています。


(さらに続く。続きはこちら



ハラサキ