オンデザインの暮らし

オンデザインの日々や、暮らしの中での発見 を紹介しています

スカイコートハウス

2006年に竣工した「スカイコートハウス」へお久しぶりに伺いました。




「スカイコートハウス」は、世田谷区の住宅地に建つ延床面積83m2(25坪)の住宅です。
敷地は都心の住宅地でよく見かける、三面を隣家に囲まれ、
採光は接道している北側からしか望めないという環境でした。





住宅密集地ではとかく閉鎖的な外観になりがちですが
この建物では、ファサードの一部に鏡を用いて町の風景を建物に取り込み
周りの景色を外観の一部として溶け込ませています。





家の真ん中にはパティオと呼んでいるフリースペースがあります。





パティオは1階から2階まで6mの高さが吹き抜け、
さらにその上のトップライトを通して室内に“空”を取り込みます。




1階はパティオを挟んで主寝室と子供室を対面させています。




2階は大きなワンルームです。
パティオの吹抜けを挟んで、リビングとダイニング、キッチンを配置しています。
壁がありつつも、どこか端から端まで視線を抜けさせてあげたり、
天井高を変化させたりすると、実際の面積以上に広がり感を得ることができます。
[スカイコートハウス]では、さらに内部の壁や建具に鏡を使い、
移り込む景色や抜けで距離感を麻痺させています。




リビングに面した北側のデッキコートからは、
季節を通して変わらぬ穏やかなの光が入り、
くつろぎのスペースに落ち着き感を与えます。


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今回は、竣工後4年経ってみてメンテナンスで気になっている部分について
お話を伺いに行きました。




工事をしていただいた「伸栄」の柳井社長も一緒に伺いました。



雨の日で外は暗かったのですが、内部は照明を付けなくて明るいです。



デッキコートからは北側採光ならではの穏やかの光が入ってきます。



設計中や工事中の思い出話に花が咲いていたところに
お母様と妹さんがいらっしゃいました。



パティオで談笑中。


転勤でしばらくお宅を離れていたお施主様ですが、
お戻りになられて改めて「やはりこの家は落ち着く」と感じられたそうです。
設計中いろんなアイデアを出し合って作り上げたお宅を、
現場も含め、家作りはとても楽しかったとおっしゃってくださいました。
お久しぶりに伺いましたが、お引渡し時と変わらずとても大事に建物を使っていただいて
私が知っている現場時代の生まれたばかりの姿から、
どんどん育てていただいているように感じました。
お忙しい所、お邪魔させていただきましてありがとうございました。


ゴトウ