オンデザインの暮らし

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丘のいえ:現場レポート1(地鎮祭・遣り方検査・墨出し検査)


丘のいえの現場が始まっています。
地鎮祭から墨出し検査までを振り返っての現場レポートです。




地鎮祭

地鎮祭は、工事に先立ち土地の神様に家を建てることを報告し、
工事の安全を祈願する儀式です。
お施主様やその縁者、工事関係者が出席します。




いよいよ地鎮祭スタートです。
神主さんの祝詞を拝聴し、工事に向けて気が引き締まります。




苅初(かりぞめ)の儀です。
設計者が斎鎌を持って草をかる所作を行います。
西田が気合を入れて「エイ、エイ、エイ」と声を上げながら所作を行っています。
写真では音声が出ないので、お聞かせできないのが残念です。
この後、穿初(うがちぞめ)の儀を建築主は鍬で、施工者は鋤を持って行います。




つつがなく儀式を納め、敷地の四隅と真ん中に塩、米、酒でお清めをしています。



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●遣り方確認

まずは、工事に際して建物の基準となる位置を出していきます。
ここでは、敷地や道路に対して、設計図通りに建物の位置が出されているかを
確認していきます。




地面のレベルや隣地の塀などは、でこぼこしていたり、
斜めになっていたりして、水平垂直の基準にできないので、
水貫と呼ばれる板を立て、レーザー測量器でGL+1000(地面レベル+1mという意味)を測り、
墨を打って基準とします。
これらの水貫に通り芯の位置も出していきます。




道路境界線との離れを確認します。
現場監督の藤井さんにスケールを当ててもらって、
設計、施工それぞれで設計図通り配置されているか確認です。




対角線上の距離も確認します。




隣地境界線との離れを確認します。


写真ではあまり見えませんが、
敷地内には蛍光イエローやピンクの水糸が張り巡らされています。
いつもチェックするときに、昔子供の頃にやったゴム跳びを思い出します。



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●墨出し検査

捨てコンクリートの上に墨出しされた、基礎の位置の確認です。
基礎の巾や、位置が正しいかチェックしていきます。
これからしばらくは、建物の骨格となる部分や性能に関わる部分なので、
気が抜けません。



捨てコンクリートに基礎の墨出しをしていきます。
ビニールみたいなものは、土の湿気を防ぐ防湿シートです。




基礎の位置をスケールをあてて確認していきます。
この部分は直角ではなく、斜めになっている所なので、
慎重に寸法を見ています。




外周部に立った型枠で、基礎立上がり高さを確認しています。




基礎の巾を確認しています。
通り芯を基礎の芯より室内側にしているので、
その位置も合わせて見ています。




排水管や桝の位置も合わせて確認します。
排水管は地業を行った後に埋設されるので、
着工する前に、設備位置と合わせて配管の位置を打合わせしています。




現場には基礎用の型枠や鉄筋が搬入されてきています。
墨出し検査も無事終了です。
建方の日取りに合わせて、工程スケジュールを組んでいることもあり、
いまいち具合の悪いお天気を心配しつつ、現場監督の藤井さんと打合わせをするのでした。


ゴトウ