オンデザインの暮らし

オンデザインの日々や、暮らしの中での発見 を紹介しています

オンデザイン観察日記01

はじめまして。
ただいまオンデザインにてインターン中のまんぎょくです。
オンデザインでは初の長期インターンをさせていただいており、
どっぷり浸かりつつも、やや眺めているような立場だからこそできる、
オンデザインのレポートを発信します。
その週に気になったことを書いていこうと思います。
題して「オンデザイン観察日記」です。


記念すべく第1回目のお題は、「模型材料のひと工夫」です。


事務所に入ると、まず真っ先に目に飛び込むのは、この模型棚!

竣工した物件や現在進行中の物件の模型が、ずらりとどどーんと迎えてくれます。
棚のサイズに合わせて模型の縮尺も決められており、1/100のものから1/10のものまであります。
そして、オンデザインの模型の見どころといえば、なんといっても“素材感”です。(だと思っています。)
床、壁、屋根、などなど、色味はもちろん質感も忠実に表現されています。
とっても愛情のこもった、わくわくする模型です。


しかし、よーく観察してみると、“素材感”を出すために意外な材料が使われていたり、職人のような技があったりします。
今週は、そのほんの一部をご紹介します。




まずは、黄金町APプロジェクト「壁沿い」です。
さーて、この手芸用品のようなものたちは一体何になるのでしょう?

ハトメ、蝶番、木のころっとした飾り、紋章のような飾り、なにかの留めのような金物・・・。
建築模型売り場には、売っていないものばかりです。
さっそく答えをお見せしちゃいますが、これらの材料は、1/10の模型ではこうなります!

取手やのぞき穴のドアの装飾品です。
木の飾りはゴールドのスプレーを吹いて、金属に見えるようにしています。
ハトメはのぞき穴です。しかも、ほんとにのぞくと向こうが見えるんですよ。
ちなみに、ドアの枠は、紙を重ねて立体感を出しています。


次は、「ビルヂング」です。
1/30も内観模型用の、限りなく白に近いグレーの大理石タイルの床です。

これはスチレンペーパーをカッターの裏でけがき、ジェッソをスポンジで一気に塗ります。
そして、乾く前にうっすらとグレーを乗せていきます。
ここがポイントで、スポンジで軽くポンッポンッポンッと叩くように乗せて行きます。
とても簡単にできます。
ちなみに、スポンジをこするようにジェッソの塗ると、ラインの強調されたタイルができます。


次は、「gymnasium」です。
この階段の手摺の支柱、何で出来てるかわかりますか?

なんと、シャーペンの芯です。
鉄っぽさが強調され、かつ長さの調節がしやすく塗らなくて良いというお手軽さ。


そして最後は、「村、その地図の描き方」です。

この渡り廊下の上の屋根、なんとティッシュペーパーです。
コピックで塗って、塩ビに貼ったもの。
カッターで切ると、小口にもティッシュが回るのでとても良いのだそうです。


まだまだ、面白い模型の材料や作りかたがありますが、止まらないのでこの辺りで。
私も、何かとっておきの模型のつくりかたを発明したいです。


それでは、次回はもう少しオンデザインの日常に迫りたいと思います。


まんぎょく