オンデザインの暮らし

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丘のいえ:現場レポート3(建て方・上棟式)


丘のいえ 現場レポート第3弾です。

いよいよ木工事スタート!!!
緊張感と共に高揚感あふれる建て方と上棟式のレポートです。




●建て方
前日に土台敷きと1階の柱建てまでは施工をしておき、建て方当日は2階の床梁を組み上げるところからスタートしました。




現場に到着したらすでに2階の床梁はかかって、柱も建ててあり、
これから小屋梁にとりかかるところでした。




大工さんと鳶さんが協力して、クレーンで吊り上げられた梁を組んでいきます。





次々小屋梁が設置されていきます。
大工さん、鳶さんは梁の上をひょいひょいと歩き、まだぐらぐら揺れる柱をよじ上って建て方を進めていく様子は、流石すぎていつも惚れ惚れしてしまいます。




正面から見たところです。
あらかた組み上がると、建物の垂直を下げ振りなどで確認し、ターンバックルで傾きを調整します。
このままですとまた動いてしまいますので、仮の筋交いを入れて傾かないようにしていきます。
手前に積み上げられている床に貼る構造用合板を、クレーンで2階や屋根に上げて、ひとまず建て方は完了です。



[丘のいえ]の梁レベルは屋根を含め6段階になっています。
各レベルごとに部材が多く、組み上げる順序に合わせて用意するのは現場も大変だったと思います。
建て方にあたり、約1ヶ月半前から各部材を加工するプレカットについて、現場監督、プレカット業者、時には棟梁も交えて打ち合わせをしていきます。
梁レベルが多い[丘のいえ]のプレカットは、業者の方もなかなか理解しにくかったようで、何度も模型を見ながら梁のレベルや組み方について打ち合わせを重ねていき、発注締め切りぎりぎりまで、調整をしていました。
そういった模型や図面で検討したり、イメージしていたものが、1日で現寸大に立ち上がっていく建て方は、計画通りに建っているかどきどきしながら見守りつつ、イメージがリアルになる瞬間にいつもいつも感動します。


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上棟式
無事上棟した後は、早速建ちあがった建物内で上棟式直会を行いました。




各方位角の柱に、お施主様と棟梁とで、塩、米、お神酒にてお清めしていきます。




お清めを別視点から見るとこんな感じです。
なかなかない機会ですので、現場監督の藤井さんと共に劇的瞬間をキャッチすべく、写真をとりまくっています。




お施主様のご厚意でを直会をご用意していただきました。
まずは皆さん、乾杯用にお酒を注ぎ合ってほっと表情も緩みます。




僭越ながら、オンデザイン西田より、乾杯の音頭方々、
「皆様、これから事故のないよう、そして一緒によい建物を作り上げましょう」と、ご挨拶させていただきました。




静粛に受け止めてくださる大工さん、鳶さんならびに現場監督の藤井さん。




鳶の親方に、「配筋検査や型枠検査、厳しかったよー」と小言を言われつつ、ここまで現場に携わった皆さんと、お互い労をねぎらい合いました。
このような直会を設けていただいたお施主様、どうもありがとうございました。


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無事に建物の骨格が建ちあがり、ホッとしたものの工事としてはまだ序盤です。
どんなに図面や模型で検討していても、やはり実物を目の前にすると、時には想定外の事態にぶつかることもあります。
体感するスケールは、当たり前ですがイメージを超えていて、そこから更によくするためには変更もします。
お施主様や現場の方々とセッションするようなコミュニケーションを経て、完成に至るのは現場の醍醐味でもあります。
これからまだまだ大変ではありますが、[丘のいえ]がよい建物に昇華できますように!と願った日でした。


ゴトウ