風景に沿う部屋
軽井沢にて、新しい別荘のプロジェクトが始まりました。
日当りの良いなだらかな傾斜地、約1000平米の敷地です。
そこに佇むと風景が敷地をこえて伸びやかに広がり、新緑の季節や冬の凛とした雪景色もとても楽しみになります。
そんなこの敷地の環境をありのまま受け止め、“ここで過ごす”という居場所と時間の提案です。
少しずつ角度がつき風景に差異を与える水平に伸びる25mの開口。
その25mの開口と、敷地の傾斜に合わせた高さの床、開口と床の間にできる高さの関係を手がかりに設計を進めます。
朝目をさますと広がるみずみずしい地面、
本を読み視線をあげるとゆらめく木々、
お風呂につかりながら見上げる空、
季節や時間、その移ろいに合わせて多様な関係が生まれます。
軽井沢の雄大な自然と対峙する25mの開口と
人が身をあずける小さなコーナー
この相反するスケールが共存する状態を想像しながら進行中です。
2012年 竣工予定
いねやま