オンデザインの暮らし

オンデザインの日々や、暮らしの中での発見 を紹介しています

1/1でのイメトレ

春に新しいプロジェクトとしてご紹介した
「大きなすきまのある生活」

まちを歩いていてふと現れる生活の場としての“すきま”、
住宅とか都市とかの枠を超えた新しい生活環境の発見へ繋がれば良いなと思ってます。


さて、今回は、基本設計の内容をお伝えします。








基本設計では、お施主さまと具体的な生活のイメージを共有し、
リビングの広さやトイレの位置など、構造に関わるプランを決めていきます。


階段がメインの900棟と3層のワンルームの1500棟、その間の“すきま”から成るこの住宅は、
寸法や動線に注意深く設計を進めていく必要がありました。
一般的な寸法から考えるのではなく、実際に1/1でお施主さまの身長になりきり、イメトレをしながら設計を進めました。
そのイメトレに活躍するのがこの測量グッズです。

一番良く使用する5mまで測れるメジャー(黄色いもの)と、
空間把握のイメトレに必須のレーザー測定器(四角いもの)と、
たまに敷地などで活躍する20mの巻き尺(丸いもの)です。
これらを駆使して事務所内の通路や棚の高さなどひたすら測り、
近い寸法の場所で実際に動作したり使われ方のイメトレをします。


これは、リビングの広さをイメトレしている写真です。

床のテープで実際の広さをしるし、模型を覗き込みつつ、
ソファに座った気持ちで広さと距離感を確認します。
・・・と、こんな風に設計を進めています。


模型写真です。

リビング
1500の3階のリビングは隣家より高い場所にあり、
開口が多いため、外のような場所になりそうです。

900棟の階段
立体的に延びる細い建物は、体感するのが楽しみです。

“すきま”の敷地奥の最上階から
光と風を取り込み、
各棟を行き来するバルコニーや部屋からベンチになる出窓など生活がいろいろ出てきます。



イメトレを重ね、この住宅は一歩ずつ前へ進んでいます。
2012年初夏完成予定です。

まんぎょく


※このプロジェクトは、土地探しから住宅完成までのプランニングを行っているBoo-Hoo-Wooさんと協力して進めています。