オンデザインの暮らし

オンデザインの日々や、暮らしの中での発見 を紹介しています

石巻2.0映像展示 会場構成@ヨコハマトリエンナーレ新港村

現在ヨコハマトリエンナーレ新港村に出展している
石巻2.0」の映像展示のブースデザインを行ないました。

現代アートの展示空間の中に突如として浮かぶ球体が!!








「light of hope/きぼうのあかり」と名付けられた
この展示は、映像プロジェクターを4基内蔵した球体から、
周囲に小さな光を放ち、震災後の状況を書き綴ったテキストが
来訪者をあかりの内部に誘います。

球体内部では、「被災の状況」「復興まちづくりの活動」
石巻の人達のVOICE」「STAND UP WEEK@石巻2.0」
の4編の記録映像に取り囲まれ、トリエンナーレ会場の
時間感覚から一瞬離れ、震災後半年の石巻追体験
浸かる体験型インスタレーションです。


展示期間は、残り僅か(10月11日迄)ですが、連休にヨコハマ
トリエンナーレ会場に足を運ぶ方は、是非お立寄り下さい。


10日(祝)17時〜 は、同じく新港村自由広場で
「デザイナークリエイターが被災地で今できること」
と題したシンポジウムを行ないます。
(被災した住人の声を拾い、そこから派生させた活動やアイデア
 共有するイベントで、今後のまちづくりへの展開を話しあいます)


(映像展示の1編でもある「VOICE」はフリーペーパーとして配布しています。)



震災をはさみ、これまで全く縁もゆかりも
なかった人達が東北で相互作用(=コミュニティインフラ)をつくっている
状況(2.0的状況)を見ると、これからの地方や都市を小さな経済や
コミュニティフローなどから更新していくきっかけがつくられている
と感じます。これらの活動の継続性を都市の日常に定着させるためにも
新しいコミュニティベースドなビルディングタイプの発明やまちづくり
見える化していくことが大切だと感じます。

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10日のシンポジムにはモデレーターとして参加しますが、
僕自身、震災復興などに少し関わりつつ思う事は、
人の集まる場所を都市、人の集合する流れを都市化と呼ぶとすると、
ハード整備から都市を促進させる時代から、コミュニティなどの小さい
フローから都市を促進させる時代のなかで建築家の扱うべき事象が
どこ迄かを考えています。


西田司