考えていたこと

瞑想、、したことありますでしょうか。
私は経験がなかったので、瞑想をする人、瞑想のある暮らしを想像することから設計が始まりました。
デスクで目を閉じ、瞑想のプログラムを実際に聞くこともよくしていましたが、
あれは決して寝ていたわけではありませんよ!

今まで知らなかった世界と出会えることは、設計をやっていて面白いと感じることの一つですね。

日本で初めての本格的な瞑想スタジオということで、
お施主さんからの要望は、
日本的な要素を取り入れることと、
ここでしか体験できない非日常空間とすること。

スタジオでは、50平米程度の空間に15人が同時にプログラムを受けます。
瞑想とは、自分との対話。自分の心の中の雑音を消すこと。心を集中させること。
複数人いる中で、それぞれが個と向き合える空間が求められました。

私たちは、日本的な曖昧な領域のつくり方から学び、
空間の中に柱を森のように並べ、個々のスペースを作っていくことを考えました。

模型にてスタディ中...(検討の結果、、写真一番奥のものとなっています！)

床は金属塗装で仕上げられています。
少しひんやりとした銅色の床は目を瞑っても気配を感じることができる、五感を使って空間を体験させることを意識しました。

また、柱には照明が仕込まれており、瞑想のプログラムに合わせて、光が動きます。目線の高さでポイントで光ったり、、、
初心者は、なにかこのような対象物があると瞑想に入りやすくなるのです。

現場の写真です。
(実際に銅色に床が塗られ、柱が並び、光りだした時は、設計者として感動の瞬間です、、！)

先日オープンを迎え、内覧会を近日中に行う予定です。
スタジオについての詳細は、その際また改めて告知させて頂ければと思います！

伊藤