生活以上に求められる居心地
こんにちは、佐野です。
今回紹介するプロジェクトは韓国のビル二層をオフィス空間へとリノベーションするプロジェクトです。
設計の中心にあるのは韓国の建築様式である『韓屋』の構成要素である真壁、柱、梁が中心となって
フリーアドレスに対応した様々な居場所が空間を彩っています。
オフィスというと常にボトムダウンの発想がつきまとう印象でしたが、深く読み込んでいく内に見えてくるものは、
オフィスは生活以上に居心地の良い場所が求められる場所であるということでした。
一般的な1日の活動時間の中で労働時間は最も時間を過ごす場所であり、
それ故に実は住宅以上に居心地が求められる場所であると言えるかもしれません。
それ故にオンデザインでの設計のスタートは『どんな居場所なら心地よく働けるか』などといった
極めてヒューマンスケールの発想から至り、小さな居場所がオフィス全体へと広げり、それが対話や
模型の中から生まれ形になっていきます。
初めて携わるプロジェクトであったため、非常に悩む点も多かったですが、
対話や共有の中で生まれる多変数性は利用者の使う姿や過ごし方が膨らみ、
それがすごく新鮮で魅力的だと改めて思いました!
今後もこうした発見や思考を常に探し続けながら、取り組んでいきたいと思います!
次回も宜しくお願いします
佐野